エイジアン グルーヴ
アジアングルーヴではインドやパキスタンの伝統音楽にルーツをもち、いまではロンドンからパキスタンのラホールクラブやラジオで大流行のエッジーなミュージックに注目。
アジア、特に南アジアの音楽がポップスの世界で注目されるようになってしばらく経つが、このアジアミュージックレボリューションの中心地となるのはインドのボンベイといったアジアの都市ではなく実は南アジアからの労働移民が多く住むイギリスの都市バーミンガムである。ブルースがロックの基礎となったように、パンジャブ地方の収穫祭のためのパーティーミュージックがbhangra/バングラの始まりといわれている。このアルバムにはバングラアーティストのベテランA.S. Kangや革新的なアプローチのKam Dhillon and Bally Jagpal などが収録されている。
ミュージック界の若きイノベーターたちは次第にインドの映画ボリウッドに焦点を当てるようになっていた。 ヒップホップやテクノ、ドラムンベースのコンテンポラリーなビートをクラシックな映画音楽にのせて過去と現在をつないでいった。例えばインドの映画音楽のリミックスで一躍有名になったDJだがボリウッドが彼にインスピレーションを与え、バーミンガムがファンクを与えた良い例だろう。
バングラとボリウッドがメインストリームになったころ次なる試みはフュージョンであった。 ロンドン在住の Nitin Sawhneyは”アジアン・アンダーグランド”を代表するアーティストである。近年ではピューリツァー賞受賞作家ジュンパ・ラヒリ作品「その名にちなんで」の音楽も担当している。これまでも映画多様なソースを使い分けDJ/プロデューサー/ミュージシャンの顔をもつ彼がこのアルバムでコラボレーションしているのはインド系トリニダード人のMungalである。
Susheela Raman: プロデューサーのサム・ミルズとともに西洋と東洋のスタイルをブレンドするというアプローチをとり続けている。
フルーティストのDeepak Ramはインドのクラシックとジャズが即興をベースにしていたことからもインド・ジャズのフュージョンスタイルをとっているし、Yulduz Usmanova ウズベキスタンの伝統音楽とポップスの融合させている。また非アジア人のMo' Horizons やKarmix はアジアの楽器やメロディーを自身のスタイルに取り入れている。
このアルバムに収録されたアーティストと作品はすべての境界線は打破されるものだという証明だ。すべてのトラックの共通点はそのファンクネスであり、そのほとんどがR&Bやソウル、ファンク、ヒップホップなどの都会的・現代的なフレーバーに影響を受けている。その他のグルーヴシリーズ同様、アップビートでクロス・カルチャーな現代のワールドミュージックのイノベーターたちをセレブレイトするためのアルバムに仕上がっているといえるだろう。
1 Bally Japgal • Pheli War • (India/UK)
2 Karmix • Sabhyata • (India/Algeria)
3 Mo' Horizons • Remember Tomorrow • (Germany)
4 A.S. Kang • Terian Gulabi Buliyan • (India/UK)
5 Badar Ali Khan • Black Night • (Pakistan/USA)
6 Mungal with Nitin Sahwney • Awake • (Trinidad/India)
7 Yulduz Usmanova • Kunglim Guli • (Uzbekistan)
8 Deepak Ram • A Night in Lenasia • (India)
9 Susheela Raman • Mamavatu • (India/UK)
10 Bally Sagoo • Noorie • (India/UK)
11 Kam Dhillon • Aankh Naal • (India/UK)
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(沖縄・離島及び一部地域をのぞきます)